SAMPLING PROCEDURES

アスベスト調査 検体採取手順

はじめに

アスベスト(石綿)含有建材のサンプル採取は、健康被害を防ぎ、法令を遵守するために極めて重要です。不適切な採取は分析結果の信頼性を損なうだけでなく、アスベスト繊維を飛散させる危険性があります。
2023年10月1日以降、アスベスト(石綿)の検体採取には、「建築物石綿含有建材調査者」や「アスベスト診断士」などの資格が必要です。本ガイドは、そのプロセスの重要性と具体的な流れを把握してくだく目的として記述しております。

準備と安全対策 (必須アイテムリスト)

  • ▢ 水を入れた霧吹き
  • ▢ ビニール袋(養生用)
  • ▢ 養生テープ
  • ▢ ゴム手袋(使い捨て)
  • ▢ 防塵マスク(高性能品)
  • ▢ チャック付きビニール袋
  • ▢ 飛散防止剤・接着剤
  • ▢ カッター(採取用)
  • ▢ ウェットティッシュ

検体採取の基本手順

各ステップの詳細を確認してください。
粉じん飛散を最小限に抑え、正確な分析結果を得ることが目的です。

STEP 1

採取箇所の準備と養生

採取箇所のほこりを清掃後、ビニール袋等で周囲を囲い、養生テープで固定します。
これにより、作業エリアを隔離し、粉じんの飛散範囲を限定します。
これは、問題発生後の対処ではなく、リスクを未然に防ぐ「予防原則」の徹底です。

STEP 2

粉じん飛散防止のための湿潤化

霧吹きを使い、採取箇所を十分に湿らせます。
アスベスト繊維は乾燥状態で飛散しやすいため、この湿潤化が飛散抑制の最も重要な工程の一つです。
物質の特性を理解した上での、科学的根拠に基づく必須作業です。

STEP 3

適切な採取方法と採取量

スクレーパやカッター等で、建材の表面だけでなく、必ず下地に到達するまで採取します。
これにより層構造全体を把握でき、分析の信頼性が最大化されます。
採取量の目安は以下の通りです。

建材の種類 採取量の目安
外壁・仕上塗料 ゴルフボール1個程度
吹付け材・保温材 ゴルフボール2個程度
成形板(天井材・床材等) 5cm 各1個分程度
※厚みが0.5cm以下の場合は2倍
STEP 4

採取後の飛散防止対策

検体採取後、採取痕(穴が開いた箇所)には、速やかに飛散防止剤の噴霧や接着剤を塗布し、繊維の飛散を防止します。
作業後の環境への影響を最小限に抑えるための重要な処置です。

STEP 5

検体の二重梱包とラベリング

採取した検体は、1検体ごとにチャック付きビニール袋で二重に梱包します。
外袋には採取場所、日付、管理番号などを油性ペンで明確に記載し、検体の取り違えを防ぎ、分析のトレーサビリティを確保します。
これは法的な証拠能力の担保にも繋がります。

正確な分析のための
重要なポイント

信頼性の高い結果を得るため、以下の点に特に注意してください。
誤った判断は、その後の対策の失敗に直結します。

やるべきこと

材質の識別と分離

表面が同じでも下地が異なる、色や質感が違う場合は、それぞれ別の検体として採取してください。異なる材質を混ぜると正確な分析ができません。

避けるべきこと

過剰な採取

分析に必要な量はごく僅かです。A4サイズを超えるような過剰な量を提出すると、分析機関から着払いで返却される場合があります。適切な量を心掛けてください。

アスベスト調査・分析依頼

DC.LABOでは、検体到着から1~2営業日内の特急プラン、1検体12,000円~の標準プラン、さらに初めての方限定で50%OFFキャンペーン実施中です。アスベスト調査・分析は安価・丁寧・スピーディなDC.LABOにお任せください。

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